医療・健康
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偉人たちの診察室
今なら新型コロナウイルス感染症にかかりやすかった? 「中国の覇者」毛利元就とお酒の関係
2024/5/5 05:30医療プレミア 4159文字日本にはさまざまな銘酒がある。気候の関係で南九州や奄美、沖縄では日本酒の醸造は難しいが(その代わりおいしい焼酎がある)、北は北海道から南は四国、九州北部まで各地の地酒を楽しむことができる。中でも酒米と名水に恵まれた中国地方は灘や伏見、北陸と並ぶ銘醸地といえるだろう。だが、その酒どころを巧みな策略で
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ヘルスデーニュース
糖尿病や肥満症の治療薬「セマグルチド」 糖尿病網膜症への影響は?
2024/5/5 04:00医療プレミア 1183文字オゼンピックやウゴービという商品名で流通しているGLP-1受容体作動薬のセマグルチドは、使用開始後に高血糖が急速に改善されることがある。急速な高血糖の改善は時に糖尿病網膜症の悪化を引き起こすことが知られているが、セマグルチド使用開始後に網膜症の急性増悪が生じる懸念は高くないとする研究結果が報告され
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高尾美穂のしなやかな人生を送るヒント
予防できる、検診を受ければ助かるのに… 毎年1万人がかかり、3000人が命を落とす「がん」
2024/5/4 05:30医療プレミア 3411文字卵巣がんや膵臓(すいぞう)がんのように、がんの中には早い段階で見つけるのが難しく、気付いた時には手遅れのことが多いものがあります。その一方、早期発見が可能なのに検診の受診率は4割にとどまり、年間約3000人が命を落としているのが「子宮頸(けい)がん」です。今年度、国の子宮頸がん検診の指針が変わりま
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ヘルスデーニュース
内臓脂肪が多いと……アルツハイマー病の発症リスク高く
2024/5/4 04:00医療プレミア 1644文字腹部を中心とした内臓の周りに脂肪が多くついている中高年は、後年、アルツハイマー病を発症するリスクの高いことが、新たな研究で示唆された。研究では、表面からは見えないこの脂肪(内臓脂肪)が脳の変化に関係しており、その変化は、アルツハイマー病の最初期の症状である記憶障害が生じる最長で15年前に現れ始める
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ボストン発 ウェルエイジング実践術
社会的格差が影響か 世界中で50歳未満のがんが増加
2024/5/3 06:00医療プレミア 5289文字イギリス王室のキャサリン皇太子妃(42)が先日、がんの診断を受け、治療中であることを発表しました。どのような種類のがんなのかや、がんのステージについては明らかにしていません。実は、キャサリン皇太子妃だけではなく、世界中で、50歳未満のがんを発症する人が増えています。 2024年3月13日の科学誌ネ
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ヘルスデーニュース
エムポックスワクチン 5分の1の投与量でも有効
2024/5/3 04:00医療プレミア 1486文字コンゴ民主共和国では2023年に入って以来、エムポックス(サル痘)の感染例が例年より大幅に多く、すでに何百人もの人が死亡している。こうした中、米ニューヨーク大学(NYU)の研究グループが、エムポックスワクチン(Jynneos)の5分の1の量を皮内接種することでも十分な感染予防効果が得られるとする研
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世界初の「歯生え薬」 9月に治験開始 2030年の発売目指す
2024/5/3 02:00 636文字北野病院(大阪市北区)などの研究チームは2日、世界初の「歯生え薬」の治験を京都大医学部付属病院で始めると発表した。安全性を確認した上で、生まれつき歯の数が足りない「先天性無歯症」の患者に薬剤を投与して効果を確認する。薬は2030年の発売を目指すという。 先天性無歯症の人は人口に約1%いるとみられる
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10代患者が手術後に死亡、調査へ 横浜・こども医療センター
2024/5/2 09:10 510文字神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)は1日、10代の男性患者が手術を受けてから2週間余り経過した後に亡くなったと発表した。担当医が予期しなかった医療に起因する事故と判断し、外部の医師や弁護士ら5人を加えた事故調査委員会を設置し、適切な治療だったか調査する。 センターによると、男性は通院患者で
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これ大事!いま知りたい医療ニュース
医薬品より高い紅こうじサプリ なぜ多くの人が利用したのか
2024/5/2 05:30医療プレミア 3808文字小林製薬の「紅こうじ」サプリメント利用者の健康被害は公表から1カ月を経ても原因究明が難航している。一方、今回の問題で改めて浮き彫りになったのが、「機能性表示食品」が多くの人に利用されている実態だ。なぜ消費者は機能性表示食品を利用するのか、その存在意義は何か。専門家とともに考えた。 ◇サプリメントの
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ヘルスデーニュース
良い知らせは当分の間、「自分だけのヒミツ」にしておいた方がいいかも
2024/5/2 04:00医療プレミア 1964文字喜ばしい知らせ(ニュース)を誰かと共有するのは楽しいが、しばらくの間、自分だけの秘密にしておくことで、より多くの活力が得られるとする研究結果が報告された。米コロンビア大学ビジネス学分野のMichael Slepian氏らによるこの研究の詳細は、「Journal of Personality and
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脳と心の再生カンファレンス
ラストホープ・福島孝徳医師 「神の手」を持つと呼ばれた男はなぜ3万人以上もの患者を救うことができたのか
2024/5/1 05:30医療プレミア 3197文字世界にその名をとどろかせた脳神経外科医、福島孝徳先生が亡くなられました。享年81。3月22日、福島先生の公式ホームページが公表しました。患者さんの負担を減らそうと、10セント硬貨(直径約2㎝)ほどの穴を開け、顕微鏡を使って患部を切除・縫合する「鍵穴手術(キーホールオペレーション)」を独自に開発。間
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ヘルスデーニュース
スマートウオッチの意外な効能 子どもの〝隠れ不整脈〟を検出?!
2024/5/1 04:00医療プレミア 1803文字Connor Heinzさんは12歳のときから動悸を感じるようになったが、医師はその原因究明に苦慮していた。Connorさんが装着していた心臓のモニタリングデバイスは使い心地が悪く、また、不整脈が起こる頻度は数カ月間に1回程度だったため、問題を特定することが難しかったのだ。Connorさんの心臓の
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きょうのセカンドオピニオン
加齢黄斑変性で心配=答える人・柳靖雄院長(お花茶屋眼科)
2024/5/1 02:01 766文字Q 加齢黄斑変性で心配 右目に加齢黄斑(おうはん)変性を患っています。左目は失明しており、これから視力がどうなるのか不安です。(福岡市、70代、女性) A 進行遅らせる治療が可能 加齢黄斑変性は、目の奥で光が集まる網膜の中心部「黄斑」が加齢に伴い傷つくことで生じます。黄斑の血流が悪くなってできるも
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嫌われ者のカビが生み出す 「想像もできない物質」が持つ力
2024/4/30 15:00 1983文字小林製薬のサプリメントによる健康被害問題では、カビが作る物質が原因の候補とされている。何かと嫌われがちなカビだが、20世紀にはカビから次々に薬が発見され、多くの人の命を救ってきた。そしてカビは今も「宝の山」で、薬のもとを探す研究が続けられている。研究者が「カビはすごい」と語る理由に迫った。 ◇眠っ
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痛みを減らす整形外科塾
重症化すると親指が脱臼する? 痛い外反母趾を治すとっておきの対処法
2024/4/30 05:30医療プレミア 2950文字デパートで働く涼子さん(50歳、仮名)は、約3カ月前、右足の親指の付け根の辺りが腫れて痛み、ヒールのある靴が履けなくなった。ヒールの低い革靴を履いても親指の付け根が外側に突き出したところが当たって痛いので、仕事中、立っているのがつらい。近所の整形外科を受診したところ、外反母趾(がいはんぼし)と診断
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ヘルスデーニュース
糖尿病リスクを上昇させる 小児期の「不適切な教育」とは 福岡県久山町での研究
2024/4/30 04:00医療プレミア 1977文字子どもの頃に両親から十分なケアを受けていなかったり、過保護な環境で育てられたりすることと、成人期の糖尿病リスクとの関連を示唆する研究結果が報告された。九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野の柴田舞欧氏らが、久山町研究参加者のデータを横断的に解析した結果であり、詳細は「BMC Endocrin
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苦しかった闘病、母のがん、いじめ… 4コマで描く広島の漫画家
2024/4/29 16:00 855文字「自分は一体なんで生きているのだろう」。広島県呉市宮原の漫画家、りつこさん(61)=ペンネーム=は、長年うつ病を患っている。今年に入り、同じように苦しむ人を勇気づけようと自身の闘病記やいじめ被害の経験を4コマ漫画として描き始めた。 東広島市西条出身。幼少期から手塚治虫さんの「ジャングル大帝」や「鉄
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外出時はバッグに「おにぎり」必携 82歳の電子レンジの“魔術師”
2024/4/29 07:00 2032文字栄養分を逃さず、短時間で調理できる電子レンジを活用したレシピを次々と考案し、「電子レンジ調理の第一人者」と呼ばれる料理研究家で管理栄養士の村上祥子さん=福岡市=は、82歳になった今も体には不調一つなく、現役で料理教室の生徒たちを教えている。その元気の源とは――。 「料理のことは24時間考えている。
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検出相次ぐ「永遠の化学物質」 欧米で規制強化の動き 日本は…
2024/4/29 06:00 2320文字分解されにくいことから「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)。米国は今月、飲み水に含まれるPFASについて、初の法的規制値を決定した。日本でも河川などから検出が相次ぐが、健康影響や規制値を巡る議論には欧米と差があるようだ。製造・輸出入禁止も続く環境汚染 PFASは1万種類以上ある
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総合診療医の視点 -命を救う5分の知識-
新型コロナワクチン 総合診療医が考えるいま接種を検討すべき人は?
2024/4/29 05:30医療プレミア 4463文字新型コロナウイルスワクチンの接種が開始されたのは2021年2月17日で、最初に対象となったのは医療従事者でした。その後、対象は高齢者から段階的に増やされ、最終的には小児にまで広がりました。当時はワクチンをためらう声よりも「どうしても打ちたい」あるいは「必ず打つべきだ」という意見が多く、各地で供給不
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